対応疾患・処置の一覧
訪問診療では、主に以下のような医療処置に対応できます。
定期的(月に2回以上)な診療
患者さまの病状やご家族の事情などを伺い、診療計画と訪問スケジュールを立てます。訪問頻度は月2回程度が基本です。
薬の処方
訪問診療では、患者様が服用している薬の種類や量、服用方法などを把握し、必要に応じて処方箋を出すことができます。また、薬剤師と連携し、適切な薬の使用方法や副作用についての情報提供も行います。例えば、高血圧の薬の場合、定期的な血圧測定を行い、必要に応じて薬の種類や量を調整します。
予防接種
訪問診療では、インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種を行うことができます。特に高齢者や免疫力の低下した方は、感染症にかかりやすいため、定期的な予防接種が重要です。訪問診療で予防接種を受けることで、病院への移動や待ち時間を省くことができ、利便性が高くなります。
末期の悪性腫瘍
末期の悪性腫瘍の患者様には、訪問診療が大変重要です。訪問診療では、患者様が自宅で過ごすことができるよう、痛みのコントロールや緩和ケアを行います。また、家族の方へのケア指導も行い、安心して在宅で過ごせるようサポートいたします。
インスリン
訪問診療では、糖尿病患者様に必要なインスリンの処方を行うことができます。また、正しい注射方法やインスリンの保管方法についての指導も行います。例えば、患者様が自宅で注射する場合は、衛生管理に十分注意し、薬の誤用を防ぐことが必要です。
点滴・注射
点滴や注射の処置も訪問診療で行うことができます。患者様の身体状況や症状に合わせて、必要な薬剤を点滴や注射によって投与します。また、血糖値や血圧の測定などの検査も行い、適切な処置を行います。
褥瘡の処置
在宅療養中に褥瘡(床ずれ)ができた場合、綾瀬中央診療所の訪問診療チームが適切な処置を行います。褥瘡は、床ずれによって皮膚や筋肉が壊死し、痛みや潰瘍を引き起こす症状です。当院では、患者様の状態に合わせた適切な処置を行い、早期回復に努めます。例えば、褥瘡の程度が軽い場合は、薬剤の塗布や圧迫療法、湿潤療法などが行われます。重度の場合は、手術を必要とすることもありますが、当院では訪問診療による適切な処置で対応しています。
自己血糖測定
膀胱留置カテーテル 在宅療養中でも、綾瀬中央診療所の訪問診療チームが、患者様の自己血糖測定や膀胱留置カテーテルの管理を行います。自己血糖測定は、糖尿病患者様にとって必要な測定であり、適切な管理が必要です。膀胱留置カテーテルの管理も同様であり、感染予防や定期的な交換などが必要です。当院では、安全で適切な管理を行い、患者様の安心と快適な在宅療養をサポートします。
膀胱瘻・腎瘻 ※要ご相談
膀胱瘻や腎瘻は、異常な尿路構造によって尿の排泄が正常にできない状態です。綾瀬中央診療所では、膀胱瘻や腎瘻を抱える患者様の在宅療養を支援しています。患者様の状態に合わせた適切な処置を行い、専門スタッフがサポートします。ご相談は、お気軽にお問い合わせください。
在宅中心静脈栄養法(IVH、TPN)
在宅中心静脈栄養法とは、胃腸道からの栄養吸収が困難な場合に、中心静脈を経由して栄養素を投与する治療法です。綾瀬中央診療所では、病院に入院せずに自宅で治療を受けることができます。専門の看護師が定期的に訪問し、治療に必要な投与器具の管理や、点滴の接続・確認、状態のモニタリングなどを行います。治療期間中の安全性や快適性に配慮し、スムーズな治療をサポートいたします。また、栄養士が食事指導を行い、栄養バランスにも配慮します。
胆道ドレナーチューブ管理
胆道ドレナーチューブ管理は、胆嚢摘出術などの手術後に胆汁の蓄積を防ぐために設置されたドレナーチューブの管理を行います。在宅での管理では、ドレナーチューブを清潔に保ち、詰まりや感染の予防を行うことが重要です。医療スタッフが患者様やご家族に、ドレナーチューブの清掃方法や注意点などを指導します。例えば、胆汁の分泌が多い場合は、胆道ドレナーチューブからの排泄物の量が増加するため、ドレナーバッグの交換頻度が高くなります。また、ドレナーチューブが詰まった場合は、軽いマッサージや運動で解消することがあります。医療スタッフが的確なアドバイスを行い、安心して在宅で管理できるようにサポートします。
在宅酸素療法疼痛管理・麻薬管理・PCAポンプ管理
在宅酸素療法は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎、肺気腫などの呼吸器疾患の治療に使用されます。在宅での酸素療法は、専用の機器を使用して行います。医療スタッフが患者様やご家族に機器の使い方や管理方法を指導し、定期的に点検を行います。また、在宅酸素療法以外にも、疼痛管理や麻薬管理、PCAポンプ管理なども行います。これらの管理には、患者様やご家族の協力が必要です。医療スタッフは、患者様やご家族に対して、薬の服用方法や副作用の注意点などを指導し、継続的な治療をサポートします。
CPAP管理
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)は、睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる装置です。CPAP装置は、睡眠中の呼吸を安定化させ、酸素不足を改善するために使用されます。綾瀬中央診療所では、CPAP治療中の患者さんのために、CPAP管理サービスを提供しています。在宅での治療を行う場合、CPAP装置の点検や調整が必要です。訪問診療によって、患者さんのご自宅で、安心して治療を受けることができます。
在宅成分栄養経管栄養法(経鼻・胃瘻・腸瘻)※要ご相談
在宅での成分栄養経管栄養法は、入院が長引いたり退院後の栄養補給が必要な方に適した治療法です。綾瀬中央診療所では、経鼻、胃瘻、腸瘻といった患者様に応じた方法で成分栄養を行うことができます。経鼻栄養は、胃腸管から栄養素を摂取する方法で、胃瘻・腸瘻は、腹壁を通して栄養を摂取する方法です。綾瀬中央診療所では、病状や患者様のご希望に合わせて、安全かつ効果的な治療法を提供しています。栄養補給の必要な方は、まずはご相談ください。
