物理療法とは
物理療法とは、電気・温熱などの物理的なエネルギーを身体に与えることで、痛みの緩和、血流の改善、筋肉の回復促進などを図る治療法です。薬を使わない治療のため副作用の心配が少なく、お子さまからご年配の方まで幅広く受けていただけます。
当院では、理学療法士が患者さんの症状に合わせて最適な機器を選び、運動療法(体を動かす治療)や徒手療法(手技による治療)と組み合わせてリハビリテーションを進めています。
当院の物理療法機器
ホットパック(温熱療法)
| 仕組み | 温めたパックを患部にあて、じんわりと熱を浸透させます |
| 期待できる効果 | 血流の改善、筋肉のこわばり・緊張の緩和、痛みの軽減 |
| 主な対象症状 | 腰痛、肩こり、首の痛み、膝の痛み、筋肉の張りなど慢性的な痛み全般 |
| 治療時間の目安 | 約15〜20分 |
温めることで筋肉がほぐれ、そのあとの運動療法や徒手療法がより効果的になります。リハビリの前に行うことが多い治療です。
低周波治療器
| 仕組み | 皮膚の表面に電極パッドを貼り、微弱な電気刺激を与えます |
| 期待できる効果 | 痛みの緩和(鎮痛)、筋肉の緊張をほぐす、血流の促進 |
| 主な対象症状 | 肩こり、腰痛、膝の痛み、神経痛、筋肉痛 |
| 治療時間の目安 | 約10〜20分 |
電気の刺激によって痛みを伝える神経の働きを抑え、痛みを和らげます。ピリピリとした感覚がありますが、強さは患者さんに合わせて調整しますのでご安心ください。
干渉波治療器(かんしょうは ちりょうき)
| 仕組み | 周波数の異なる2つの電流を身体の中で交差させ、深部に刺激を届けます |
| 期待できる効果 | 深い部分の筋肉の血行促進、痛みの緩和、筋肉のリラックス |
| 主な対象症状 | 慢性的な腰痛、肩の深い痛み、股関節・膝関節の痛み |
| 治療時間の目安 | 約10〜20分 |
低周波治療器よりも深い部分の筋肉に電気刺激を届けられるのが特徴です。皮膚表面の不快感が少なく、心地よいと感じる方が多い治療です。
EMS(電気的筋肉刺激)
| 仕組み | 電気刺激で筋肉を直接収縮させ、自力では動かしにくい筋肉を効率的に鍛えます |
| 期待できる効果 | 筋力の維持・強化、筋萎縮(きんいしゅく:筋肉がやせること)の予防 |
| 主な対象症状 | 術後や長期安静後の筋力低下、加齢による筋力の衰え、膝周囲の筋力強化(変形性膝関節症など) |
| 治療時間の目安 | 約10〜20分 |
痛みで自力の運動が難しい方や、術後で筋肉が衰えてしまった方に効果的です。電気の強さは無理のない範囲で調整します。
物理療法に関するよくあるご質問
痛みはありますか?
基本的に痛みを感じる治療ではありません。電気治療ではピリピリとした刺激を感じることがありますが、強さは患者さんの感覚に合わせて調整します。温熱療法は温かく心地よいと感じる方がほとんどです。治療中に違和感があれば、いつでもスタッフにお伝えください。
服装はどうすればよいですか?
電極パッドを肌に直接貼ったり、ホットパックを患部にあてたりするため、治療部位を出しやすい服装でお越しいただくとスムーズです。必要に応じて、院内で上着を脱いでいただく場合もあります。
どのくらいの頻度で通えばよいですか?
症状や治療内容によって異なりますが、週1〜3回程度の通院をお勧めすることが多いです。医師と理学療法士が症状に応じて最適な頻度をご提案します。
物理療法だけ受けることはできますか?
物理療法は医師の指示のもとで行う治療のため、初回は整形外科医の診察が必要です。治療開始後は、リハビリの一環として物理療法を継続的に受けていただけます。
ペースメーカーを使っていますが受けられますか?
心臓ペースメーカーを装着されている方は、電気治療(低周波・干渉波・EMS)をお受けいただけない場合があります。該当される方は、事前に医師にお伝えください。温熱療法は多くの場合ご利用いただけます。
他の治療との組み合わせ
物理療法は単独で行うこともありますが、多くの場合、以下の治療と組み合わせることでより高い効果が期待できます。当院では理学療法士が症状に合わせて治療の組み合わせと順序を判断します。
| 組み合わせる治療 | 組み合わせの効果 |
|---|---|
| 運動療法 | 物理療法で痛みや筋肉の緊張を和らげたあとに運動を行うと、身体が動かしやすくなり、トレーニングの効果が高まります |
| 徒手療法 | 温熱や電気で血流を改善してから手技を行うことで、関節の動きがよりスムーズになります |
| 注射・投薬 | 注射やお薬で炎症・痛みを抑えつつ、物理療法で血流を改善し、回復を促進します |
リハビリテーション全体の流れや運動療法・徒手療法について詳しくは「リハビリテーション科」のページをご覧ください。
日常的な痛みから突発的な痛みまで
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当院の整形外科は受付順での診察となります(予約不要)、診療時間をご確認いただきお気をつけてお越しください。
お電話にて空いている時間帯をご案内することもできます。
<綾瀬中央診療所 総合案内>
☎03-3602-5664

