肩の痛み

診療時間
診療日 月・水・木・金・土(土曜日は午前のみ)
受付時間 午前9:00~12:15 | 午後3:30~6:15

こんな症状はありませんか?

  • 肩を上げると途中で痛みが走る
  • 腕を上げられない、上まで上がらない
  • 夜間、肩の痛みで目が覚める(夜間痛)
  • 背中に手が回せない、エプロンのひもが結べない
  • 肩を動かすとゴリゴリ音がする
  • 肩に力が入りにくい、重いものを持てなくなった
  • 肩が突然痛くなり、腕を動かせない
  • 肩から腕にかけてだるい、重い

ひとつでも当てはまる方は、整形外科への受診をお勧めします。肩の痛みは放置すると関節が硬くなり(拘縮:こうしゅく)、動かせる範囲がさらに狭くなることがあります。早めの診断と治療が、回復を早めるポイントです。



肩の痛みの原因として考えられる疾患

肩関節そのものの疾患

疾患名概要
五十肩・四十肩
(肩関節周囲炎)
肩関節の周りの組織に炎症が起きて、痛みと動きの制限が生じる病気です。40〜60代に多く、特にきっかけなく徐々に痛みが出て、やがて肩が動かしにくくなります。痛みが強い「急性期」、肩が固まる「拘縮期」、回復する「回復期」の3段階をたどります
腱板炎
(けんばんえん)
肩の奥にある腱板(けんばん:肩を動かす筋肉の腱が集まった部分)に炎症が起きた状態です。腕を上げる動作や、上から物を取る動作で痛みが出ます
腱板損傷・腱板断裂腱板が部分的または完全に切れてしまった状態です。転倒や重いものを持ち上げた際に急に起こることもあれば、加齢により徐々に傷んで起こることもあります。腕を上げる力が弱くなり、夜間痛を伴うことが特徴です
石灰沈着性腱板炎
(せっかい ちんちゃくせい けんばんえん)
肩の腱板にカルシウムの結晶(石灰)がたまり、突然の激しい痛みを引き起こす病気です。夜中に突然激痛で目が覚め、腕をまったく動かせなくなることもあります。レントゲンで石灰の沈着を確認できます

首や他の部位が原因で肩に痛みが出るもの

疾患名概要
頚椎症
(けいついしょう)
首の骨や椎間板の変形が原因で、肩や腕に痛み・しびれが出ることがあります。首を動かすと肩の痛みが変化する場合は、首が原因の可能性があります
胸郭出口症候群
(きょうかく でぐち しょうこうぐん)
鎖骨の周辺で神経や血管が圧迫され、肩から腕にかけての痛み・しびれ・だるさが出る病気です。なで肩の方や、腕を上げる動作を繰り返す方に起こりやすい傾向があります



受診の目安

早めの受診をお勧めする症状

  • 肩の痛みが2週間以上続いている
  • 腕が上がる範囲が徐々に狭くなっている
  • 夜間の痛みで睡眠に支障がある
  • 痛み止めを飲んでも改善しない
  • 日常生活の動作(着替え、髪を洗う、物を取るなど)に支障がある

すぐに受診すべき症状

  • 突然の激しい肩の痛みで腕がまったく動かせない(石灰沈着性腱板炎の可能性)
  • 転倒やケガの後から肩が上がらなくなった(腱板断裂・骨折の可能性)
  • 肩の痛みに加えて、指先のしびれや握力の低下がある

これらの症状がある場合は、できるだけ早く整形外科を受診してください。



当院での検査・診断

肩の痛みの原因を正確に把握するために、症状に応じて以下の検査を行います。

検査わかること
問診・触診・動作確認痛みの場所・肩の動く範囲・筋力を確認し、原因を絞り込みます。特定の動きで痛みが出るかを調べる検査(インピンジメントテスト等)も行います
レントゲン撮影肩関節の変形、石灰の沈着、骨折の有無を確認します。受診当日にその場で撮影できます
MRI検査(紹介)腱板損傷の有無や程度、関節の中の状態を詳しく調べます。レントゲンでは確認しにくい軟部組織(筋肉・腱・靭帯)の問題を把握できます。画像検査の専門機関であるメディカルスキャニングへ紹介いたします
血液検査関節リウマチや痛風など、他の病気の可能性を調べる場合に行います



当院での治療

肩の痛みの原因と程度に応じて、以下の治療を組み合わせて進めます。

投薬(お薬による治療)

痛みや炎症を抑える消炎鎮痛薬、外用薬(湿布・塗り薬)を処方します。夜間痛が強い場合は、就寝前に痛みを抑えるお薬を処方することもあります。

注射療法

注射の種類肩の痛みに対する効果
ヒアルロン酸注射(アルツ)肩関節内に注入し、関節の潤滑を改善して痛みを和らげます。五十肩の拘縮期や変形性肩関節症に対して行います
トリガーポイント注射肩まわりの筋肉のしこり(トリガーポイント)に注射し、筋肉の緊張と痛みを和らげます

注射治療の詳しい内容は「注射・ブロック療法」のページもご覧ください。

リハビリテーション

肩の痛みの治療において、リハビリテーションは特に重要です。理学療法士がマンツーマンで、痛みの段階(急性期・拘縮期・回復期)に合わせたリハビリを行います。

治療内容肩の痛みに対する効果
運動療法硬くなった肩関節の可動域(動かせる範囲)を少しずつ広げます。肩甲骨まわりの筋力強化や姿勢の改善も行います
徒手療法理学療法士が手技で肩関節や肩甲骨の動きを改善し、硬くなった組織をほぐします
物理療法ホットパック(温熱療法)で血流を改善し、低周波・干渉波で痛みの緩和を図ります

リハビリの詳しい内容は「リハビリテーション科」のページもご覧ください。

手術が必要な場合

腱板断裂が大きい場合や、保存療法(お薬・注射・リハビリ)を続けても改善が難しい場合は、連携している大学病院・基幹病院へご紹介いたします。術後のリハビリは当院で継続できます。



ご自宅で気をつけていただきたいこと

痛みが強い時期(急性期)の対応

無理に動かさず安静を心がけてください。痛みが強い部分を冷やすと楽になることがあります。腕をだらんと下げていると肩に負担がかかるため、三角巾やクッションで腕を支えると痛みが軽減されることがあります。

肩が固まるのを防ぐ

痛みが落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指導のもと、少しずつ肩を動かすことが大切です。痛いからといって長期間動かさないでいると、肩関節が硬くなり(拘縮)、回復に時間がかかることがあります。

夜間痛への対応

横向きで痛い方の肩を下にして寝ると悪化します。仰向けまたは痛くない方を下にして寝てください。痛い方の腕の下にクッションを入れて支えると楽になることがあります。



肩の痛みに関するよくあるご質問

五十肩は放っておけば治りますか?

五十肩は自然に治ることもありますが、回復までに1〜2年かかることがあります。また、適切な治療やリハビリを行わないと、肩の動きが完全に戻らないケースもあります。早めに治療を始めることで、痛みの期間を短縮し、動きの回復を早めることができます。

肩が痛くて腕が上がりません。すぐに受診すべきですか?

はい、受診をお勧めします。腕が上がらない原因は五十肩だけでなく、腱板損傷や石灰沈着性腱板炎など、別の治療が必要な疾患の可能性もあります。レントゲンや診察で原因を確認し、適切な治療につなげることが大切です。

肩こりと五十肩の違いは何ですか?

肩こりは主に首から肩にかけての筋肉の疲労や緊張が原因で、首を動かすと症状が変化することが多いです。五十肩は肩関節そのものの炎症が原因で、肩を上げたり回したりする動作で痛みが出ます。両方が同時に起きていることもありますので、自己判断が難しい場合は受診してください。

肩の痛みにMRI検査は必要ですか?

すべての肩の痛みに必要なわけではありません。レントゲンや診察で腱板損傷が疑われる場合や、治療しても改善が見られない場合にMRI検査をお勧めすることがあります。当院にはMRIはありませんが、メディカルスキャニングへ紹介いたします。



日常的な痛みから突発的な痛みまで
初めての患者様もお気軽にお電話ご相談ください!

当院の整形外科は受付順での診察となります(予約不要)、診療時間をご確認いただきお気をつけてお越しください。
お電話にて空いている時間帯をご案内することもできます。

<綾瀬中央診療所 総合案内>
☎03-3602-5664